MUFGは、2024年3月に「MUFG本館」建設関連資金を資金使途とした「グリーンファイナンスフレームワーク」(PDF / 607KB)を公表しました。同フレームワークは、第三者評価機関である株式会社日本格付研究所(JCR)からオピニオンを取得しており、国際資本市場協会が公表する「グリーンボンド原則(注1)」およびローンマーケットアソシエーション、アジア太平洋地域ローンマーケットアソシエーション、ローン・シンジケーション&トレーディング・アソシエーションによる「グリーンローン原則(注2)」の基準に該当するものと認められています。
- グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドの透明性の確保、情報開示およびレポーティングを推奨し、市場の秩序促進を目的に、国際資本市場協会が策定した自主的ガイドライン。詳細は、国際資本市場協会(ICMA:International Capital Market Association) 公式ウェブサイト(英語)をご覧ください。
- ローンマーケットアソシエーション(LMA)、アジア太平洋地域ローンマーケットアソシエーション(APLMA)、ローン・シンジケーション&トレーディング・アソシエーション(LSTA)が策定したグリーンローン借入に関する自主的ガイドライン。詳細は、各団体の公式ウェブサイト(英語)をご覧ください。
調達資金の使途
グリーンファイナンスで調達した資金は、以下の適格クライテリアを満たすMUFG 本館の建設関連資金へのファイナンスまたはリファイナンスに充当されます。
グリーンビルディング(環境目標:気候変動の緩和)
以下のいずれかの認証(注3)をグリーンファイナンスの実行日から遡り過去36ヶ月以内に取得または将来取得予定の物件、もしくは以下のいずれかの第三者認証が有効期間内である物件のうち、当該グリーンファイナンス実行日から遡り過去36ヶ月以内に竣工された物件
(注3)
- ・LEED:PlatinumまたはGold
- ・CASBEE:SランクまたはAランク
- ・ZEB認証:ZEB,Nearly ZEB,ZEB Ready,ZEB Oriented
プロジェクトの評価および選定プロセス
評価および選定のプロセスに関しては、MUFG総務部が適格クライテリアに適合していることを確認し、適格性の評価及び選定に対する最終判断はMUFG財務企画部CFO室が行います。なお、MUFGでは関連する法令や国際的なプラクティスに基づき環境や社会へ適切な対応を実施し、潜在的にネガティブな環境面・社会面の影響に配慮しています。
調達資金の管理
MUFGは三菱UFJ銀行の社内経費・投資管理システムを使用して適格グリーンプロジェクトへの資金の充当状況を少なくとも1年に1回モニタリングおよび追跡管理します。
ファイナンスを実行するのはMUFGですが、調達された資金はMUFGの全額出資子会社である三菱UFJ銀行に融資されます。MUFGはMUFGと三菱UFJ銀行の間で締結された融資契約に基づき、ファイナンスによって調達資金を受け取るのとほぼ同時に、それと同額の資金を三菱UFJ銀行に送金します。調達した資金の全額が適格グリーンプロジェクトに充当されるまで、三菱UFJ銀行は未充当額と同額を現金、現金同等物、または短期金融資産等の安全性および流動性の高い有価証券にて管理・運用する予定です。
レポーティング
資金充当状況レポーティング
MUFGは少なくとも全額が充当されるまで1年毎に、また、重要な変化がある場合には適時に、以下に関する情報を提供します。
・調達資金の充当額
・未充当額および充当予定時期
・リファイナンスを行う場合には、調達資金における新規とリファイナンスの割合
資金充当状況レポーティングは、年度末(3月)を基準とし、3ヶ月以内(6月まで)にMUFGのウェブサイトで開示(ローンの場合は貸し手に対して報告)します。
インパクト・レポーティング
MUFGは以下の内容を含むインパクト・レポーティングをファイナンス残高が残存する限り、実務上可能な範囲で、MUFGのウェブサイトにて毎年実施(ローンの場合は貸し手に対して報告)します。
・(竣工前)MUFG本館におけるCO2排出削減量
・(竣工後)MUFG本館におけるCO2排出量
・グリーンビルディング認証の取得状況(取得または取得予定時期・認証の種類・水準)
(2024年3月現在)