MUFGの認識 | より多くのお客さま層に金融サービスへアクセスする機会や投資機会を提供することは、経済の成長力向上への貢献に加え、MUFGの成長基盤拡充にも寄与 |
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取り組み事例
アジアのデジタル金融ニーズの取り込み
MUFGでは、アジアを第二のマザーマーケットとして、ASEAN地域の高い成長を取り込むべく同地域への投資を積極的に進めてきました。タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンの商業銀行4行への出資を行い、2019年4月にはASEAN商業銀行プラットフォームが確立、MUFGならではのソリューション提供と各行の企業価値向上に取り組んできました。
一方で、金融浸透率が低い同地域では、成長著しいフィンテック企業などがデータとAI技術を駆使しながらデジタル金融サービスを提供し、将来銀行の顧客層となり得る個人や中小企業のアンダーバンクト・アンバンクト層の金融ニーズに応え、金融包摂の潮流が加速しています。
デジタル金融プレーヤーへの出資
Grab社との協働
2020年2月にASEAN最大級のプラットフォーマーであるGrab社と、次世代金融サービスの提供をめざした資本・業務提携契約を締結しました。
Grabとパートナーバンクの協働により、ドライバーや小規模フード加盟店等、これまで銀行サービスが充分に行き届いていない層へ預金、ローン商品を提供しています。Grabのデータやパートナーバンクのノウハウ等を活用することで、これまで取引のなかった顧客の金融ニーズに応え顧客層の拡大を実現するとともに、金融包摂へも貢献しています。
HATTHA Bank Plc.を通じたマイクロファイナンスの提供
パートナーバンクであるタイのクルンシィ(アユタヤ銀行)では、カンボジアの子会社HATTHA Bank Plc.(以下 HTB)等によるマイクロファイナンスを通じて、新興国・途上国のお客さまが金融サービスにアクセスする機会を提供しています。
HTBでは、マイクロファイナンスの提供とともに低所得者向けの金融教育を行い、人々の生活水準の改善に貢献しています。
金融リテラシー向上に向けた取り組み
クルンシィ(アユタヤ銀行)における金融リテラシー向上に向けた取り組み
クルンシィでは、基礎的な金融知識や貯蓄に関する知識の向上を目的とした「Krungsri Financial Literacy: Simple to Learn」プロジェクトを2015年よりタイ国内の小学校4~6年生向けに提供しています。
クルンシィは教育委員会(OBEC)、教育基金(EEF)、およびタイ銀行(BOT)と協働し、金融知識をわかりやすく学べるアニメーションシリーズを作成しました。本アニメーションは28,000校を超える小学校に配布され、多くの子どもたちの金融知識の向上に貢献しています。
ダナモン銀行における金融リテラシー向上に向けた取り組み
パートナーバンクであるインドネシアのダナモン銀行では、研修や意見交換会(シェアリングセッション)を通じて金融リテラシーと起業家精神を促進するプログラムを実施しています。
商品やサービスのデジタル化の進展に伴い、ダナモン銀行ではデジタル金融リテラシー向上に向けた活動も展開しています。2022年には教育分野に焦点を当て、計735名の学生や教師、ご両親が参加した全5回の金融リテラシー教育プログラムを実施しました。また、Bank Danamon channel(YouTube)で31本の「Danamon Financial Friday(注)」のエピソードを公開しました。
- Danamon Financial Fridayは、視聴者が生活上のお金に関する課題にどう対処するかや、ダナモン銀行の商品、サービス、チャネルを通じた解決策を紹介する金融教育シリーズです。